カメラボディ:K100D

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K100D

目次

仕様等

詳細な仕様はメーカーのウェブサイトを参照するようにしてください。以下にK100D関連のメーカーサイトへのリンクを示します。

画素数

撮像素子の画素数は610万画素と当時(2007年6月発売)の他メーカー製に比較して多くありません。とはいうものの画素数の多さができあがる写真の美しさに比例するとは限らないと言う意見も多く聞かれ、良い意味で最後の600万画素のデジタル一眼レフと呼ばれているようです。K100Dの後に発売されたK200Dで1000万画素を超えるようになりましたが、高感度でのノイズの少なさなどはK100Dに軍配があがるとの声も多いようです。

オートフォーカス

暗いところでのオートフォーカスはかなり苦手のようです。2ヶ月ほど使用しているボディですが、オートフォーカスがうまく動作せず、結局オートフォーカスを切ってマニュアルでピントを合わせると言う使い方をせざるを得ない状況を多々経験しました。筆者がデジタル一眼レフとしてこのボディ以外は触ったことがないので比較ができないのですが、暗いところのオートフォーカスはなんとかして欲しいと思わざるを得ません。

手ブレ補正

手ブレ補正はShake Reductionと呼ばれています。レンズ側ではなく本体側にその機能を組み込んであります。そのため古いレンズであっても手ブレ補正が働くのは正直かなりありがたい機能と言えます。手ブレ補正に必要なレンズの焦点距離の設定は、電源オン時あるいはMENUボタンからの操作で入力することが可能です。古いPENTAX-Mなど電子接点を持たないレンズであってもなんの問題もなく手ブレ補正が行なえるようになります。デジタル時代に入ってもマウントを変更しなかった利点を実感できる機能と言えるでしょう。ただしこれは単焦点のレンズの場合に言えることでズームレンズの場合はよく使う焦点距離を入力しておくなどする必要がありそうです。この部分は実際にマニュアルのズームレンズを使っている方に記述していただけるとありがたいのでどなたかよろしくお願いいたします。

ファインダー

ファインダーは正直見やすいとは言えません。smc PENTAX-M 1:1.4 50mmのようにピントの薄いレンズを使ったときには大量のピンぼけ写真を生産してしまいました(もちろん腕が悪いのが一番の原因なんですけど)。まだ試してはいないのですがファインダー像を拡大するマグニファイヤーの類を一度使ってみたいものです。どなたかK100Dで使えるマグニファイヤー紹介してください(他力本願ですいません)。

電池

電源は単三電池4本で駆動できるところもありがたいところです。三洋のエネループ単三4本を2セット準備しておけばたいていの用途で十分と言えるのではないかと思われます。

保存形式

保存形式は、JPEG 3タイプおよびRAW形式(ペンタックス独自のPEF形式)の4方式で保存することが可能となっています。RAW現像にはボディに付属のパソコンソフトPENTAX PHOTO Laboratory 3を使用することで行ないます。なお、このPENTAX PHOTO Laboratory 3はけっこう重たいソフトです。非力なマシンですと現像するのに相当な時間がかかってしまうことは覚悟しておかないとなりません。これが嫌な方は最初からJPEG形式を選んでおく必要がありそうです。

記録メディア

記録メディアはSDカードもしくはSDHCカードが使用可能となっています。初期に発売されたボディではSDHCカードが使用できないものもあるようですが、ファームウェアのアップデートを行なうことでSDHCカードが利用できるようになります。600万画素と言うことで8GのSDHCカード一枚で最も容量を食う形式のRAWで保存しても700枚程度を撮影することが可能です。下手に画素数を上げずにいてくれたおかげで財布にやさしいボディと言えそうです。

中古ボディ

すでにK100Dは生産終了製品となっていますので、新品を入手することは相当に困難な状態です。

とは言え現在(2008年年末)なら2万~3万程度で状態の良い中古品を入手することが可能であり、電源(単三電池4本)、記録メディア(SDHC)を含めてもコンパクトデジタルカメラの新品並みの値段でデジタル一眼レフを手に入れることができます。もちろん腐っても一眼レフなのでレンズはそれなりの出費を覚悟しておく必要があるでしょう。レンズキットも販売されていますが、PENTAXの場合は35mmフィルムカメラ時代のオート露出・オートフォーカスのレンズが安くで手に入ることを考えるとレンズキットを購入するよりはボディプラス状態の良い中古レンズと言う組み合わせで購入するのも面白いかもしれません。

高感度撮影

K100Dでは、ISO-200, 400, 800, 1600, 3200を指定することが可能です。ISO-3200ではさすがにかなり画像にノイズが乗り、発色も悪くなるようです。
ISO-200サンプル
ISO-3200サンプル

サンプルとして、ISO-200とISO-3200で同じ被写体を撮影したものの中央部を480x320のサイズで等倍切り出ししたものを示します。

ノイズは無視して、発色という観点では、ISO-1600 まではなんとか見られる水準なのではないかと感じています。さすがに夕焼けなど微妙な階調のあるシーンではISO-400でも苦しいかなと言う印象はまぬかれませんが、室内での子ども撮影のようなものでは、ISO-1600は許せる最低限度という水準はクリアしているように思われます。もちろんこれは個々人の印象で異なりますので絶対的な評価ではありませんのでご注意ください。

マニュアルレンズ(自動露出、自動フォーカス非対応レンズ)使用時

K100Dにマニュアルレンズとしてsmc PENTAX-M 1:1.4 50mmを装着して撮影を行なう際、オートフォーカス対応レンズを使用していたときの設定から変更すべき点をメモしておきます。このレンズに限らず電子接点を持たず露出やフォーカスが自動で行なわれないレンズを使用するときは同様の手順で設定を変更して使用する必要があります。

  1. レンズ横にあるAF-MF切替スイッチはMF側に設定する。これを行なわないと中央のフォーカスが合焦しないとシャッターが下りなくなるので不便極まりありません。忘れずに設定しましょう。
  2. MENUボタン -- Cカスタム -- 絞りリングの使用 -- 許可 に設定します。これで絞りにAポジションの無いレンズでも使用可能となります。
  3. MENUボタン -- 撮影 -- 手ぶれ補正 -- 50mm に設定。この場合レンズの焦点距離が50mmなので50に設定します。35mmや28mmの場合はそれにあった数値を設定するようにしてください。これは電源オン時にもたずねられることがあるので適宜設定しましょう。
  4. MENUボタン -- Cカスタム -- MでのAE-Lボタン -- Tvシフト に設定。これで「絞りリングで希望する絞り値に設定」「構図決め」「AE-Lボタンでシャッター速度決定」「ピント合わせ」「シャッターボタンで撮影」と言う流れでマニュアルレンズを使った適正露出の撮影が可能となります。

古いレンズは安くで手に入りますし、ぜひ面白いレンズを見つけて楽しんでみてください。

裏メニュー/デバッグモード

K100D には、裏メニューと呼ばれるデバッグモードに入る機能が含まれています。これはマニュアル等には一切記述されておらず、ここの設定を変更したことでおかしくなった場合にメーカー保証が受けられなくなる可能性もありますので注意して使用するようにしてください。

また、ここではファームウェアバージョンの1.02にて確認していますので、他のバージョンの場合はここで示す内容と異なることがありますのでご注意ください。

デバッグモードへの変更方法

  1. いったん電源をオフにする。
  2. AE-LボタンおよびINFOボタンの二つを同時に押したまま電源オン。
  3. 画面にファームウェアのバージョンが表示される。これが表示されている間にMENUボタンを二回、最後にINFOボタンを一回押す。この操作が間に合わなかった場合は再度1.の電源オフからやり直すようにしてください。
  4. 画面の一番上に「DEBUG MODE」の設定がありますので、これを左右キーを用いてDIS(Disable)からEN(Enable)に変更します。
  5. OKボタンを押してデバッグモードの設定変更を反映させます。
  6. WAIT HS... と表示され、デバッグモードでのメッセージが液晶画面に表示されるようになります。この状態でデバッグモードであること以外は通常の撮影作業を行なえるようになっています。

ファームウェアバージョン表示 デバッグモード設定 デバッグモード時の液晶表示

デバッグモードから通常モードへの変更方法

  1. いったん電源をオフにする。
  2. AE-LボタンおよびINFOボタンの二つを同時に押したまま電源オン。
  3. 画面にDSP(Digital Signal Processor)とCPU(Central Processing Unit)のバージョンが表示される。これが表示されている間にMENUボタンを二回、最後にINFOボタンを一回押す。この操作が間に合わなかった場合は再度1.の電源オフからやり直すようにしてください。
  4. 画面の一番上に「DEBUG MODE」の設定がありますので、これを左右キーを用いてEN(Enable)からDIS(Disable)に変更します。
  5. OKボタンを押してデバッグモードの設定変更を反映させます。

デバッグモードでのバージョン表示 デバッグモード設定メニュー

オートフォーカスの調整

K100Dに限らず、カメラボディの個体ごとの微妙な違いにより、オートフォーカスでピントを合わせるよりもマニュアルでピントを合わせたほうがきちんとピントが出ることがあります。このような場合はデバッグモードに設定したときのみ「詳細設定」メニューに存在する「AF テスト」により調整を行なうことが可能です。

  1. 「デバッグモードへの変更方法」を参照してカメラをデバッグモードにしてください。
  2. MENUボタンおよび上下左右キーを用いて「詳細設定」メニューにある「AF テスト」を選択して右キーを押します。
  3. 「AF Area Test」が選択されているので、下キーを一回押して「Focus Corr.」を選択します。
  4. 後ピン気味のときは右キーを用いてプラスの補正を行ないます。前ピン気味の時は左キーを用いてマイナスの補正を行なってください。
  5. 一度左右キーを押すたびに10μm単位で補正が行なわれます。補正して実際に撮影を行なってオートフォーカスが正しく動作するまで調整作業を繰り返してください。
  6. 調整が完了した後は「デバッグモードから通常モードへの変更方法」を参照して通常モードへ切替えておくようにしてください。

Lens-encyclopedia k100d-aftestitemjpg.jpg Lens-encyclopedia k100d-aftest.jpg

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